昭和傑作集
第34期塚田賞受賞作
(佐藤完二郎先生作)
@
江戸の香り漂う昭和の傑作です。
遠見の角、中合い、まさにこれは
九代宗桂の再来かも、と思わせ
ます。マニアでなくても、構想物
詰将棋の魅力を感じ取ることが
できるのではないでしょうか。
わずか15手の中に散りばめら
れた構想をご堪能ください。

解答:8六金、9四玉、5八角、同竜、
8五金、9三玉、5七角、6六角合い、
9四歩、9二玉、2二飛成、同角、
9三角成、8一玉、8二馬まで15手詰

解説:初手6八角は9六玉で不詰め。
3手目5八角〜5七角が絶妙手順。
5七角を同竜なら竜の横効きが消滅。
取らざれば縦効きが消滅、というのが
構想の骨子。玉方は6六に角の中合
で応戦。取れば竜の縦効きが復活し
不詰めとなる。以下、玉を下段に落とし
飛車を捨てての収束となる。
古来、倣いあると言えど、そのエキスを
ギュッと圧縮した作品に感服します。

持駒角角歩
A 作者名ほか不詳
この作品は、桂狩と命名された中篇もの
を改作したものです。
4四竜、7四桂合
、8六桂、9五
玉、7四桂、9四玉、9三
金、同玉、9二金、同玉の時、4二竜
以下、詰みません。4二竜でなく52竜
なら8三玉、と逃げても7五桂以下詰み
があるのがミソです。そうです、そこが解決
のポイントです。もう一度挑戦しましょう。

解答:5四竜、7四桂合、8六桂、9五
、7四桂、9四玉、9三金、同玉、9二金
9四玉(同玉は5二竜、8三玉、7五桂以
下早い)8二桂成、7四桂合いにて、2手
目と同じような局面になります。従って合駒
の桂馬がなくなるまでこの手順を繰り返しますので手順は省きます。玉方の持駒に桂が
なくなった時点で、9三成桂ではなく6二桂
成りと開き王手をしますと、5四金の一手と
なり、以下8六桂、9五玉、7四桂、9四玉
9三成桂、同玉、6六馬、9四玉、8四馬
まで、38手詰。初手と構想がすばらしい。

持駒

B 第10期塚田賞受賞作
(小西逸生先生作)
不自由な身を押して、人生の大半を創作
詰将棋に捧げた先生の作品です。
(昭32年第10期塚田賞受賞作品)

3四角、同金、3二飛、同飛、2三桂不成
り、
1三桂合、同角成、2一玉、1一桂成、
同玉、3一馬、1二合い駒、2三桂まで
13手詰め

解説
2三桂不成りに続いて、@同玉なら1三角
成まで。A1三角合いなら、同角成、2一
玉、1二角、同飛、 3一馬まで
連続捨て駒と収束が印象的です。

持駒

飛角